これよりも 進行せぬよう 願いつつ 今日も夕食 ともに味わう
こんにちは、なんの取柄も文才も無いつさです。
以前、まねごとで短歌を作ったので読んでいただけたらと思います。
脊髄小脳変性症の母と一緒に住んでいます。
日々のこと、詠んでみました。
- これよりも 進行せぬよう 願いつつ 今日も夕食 ともに味わう
- 愚痴をいう 相手がいるから 愚痴をいう 有り難きこと 反省をする
- 何がどう 不満なのかと 自問する わからないのに 悲しくなる
- 自分だけ つらいみたいに 主張する ほんとに辛いは 介護される身
- 思うこと 伝えられずに いらだちを グッと押さえて 黙り込む母
- 至らない 掃除、料理 歌、踊り 以前の母には かなわない
- なんにでも 気が利くつもり 自己満も 先に言われて プイと ふくれる
- 今のまま 進行せずに 今のまま おしゃれしていて 大好きな母
- 年を取る 自然なことを 受け入れず 怖いと悩む 修業が足りぬ
- 我をなくす 欲をなくすと 思っても 私、私と 自我ばかり出て
- 親孝行 出来ているかと 考える 何もできてない 理解していない
- 姉弟で いつも一番 なりたくて 今はかーこの 子一なのかな?
子一とは(子供の中で1番という意味)
- 知らぬ間に いろんなことが 母に似て 弟もまた 父に似てきた
- 今に生き 過去に悩まず 今を生き 未知の未来に 悩まされるな
- 知人逝く 生まれた身体 皆消える 心は残る 残った人に
- 歌を聴き 涙があふれ 映画見て 胸熱くなる 弱き涙腺
- 喜べば 喜びごとが やってくる そんな言葉を 肝に銘じて
- 念じれば 思いは叶う きっと叶う きれいな心 まるい心で
・まるになる 棘をなくして 角をなくして 病気さえも そっと包んで
・足も手も 動かすことも 出来なくて 「だるまさん」だと 笑顔が悲し
・湿布もち 母に声掛け 言われるは 「マニキュアして」 手を出す母よ
この時はびっくり!肩が痛いというので湿布を貼ってあげようと持っていったら
「湿布は貼らなくていいからマニュキア塗って♪」と言い出すんです。すごい女子力
・地震あり 一人で留守番 案ずるも 避難のために 髪染めしてねと
地震があって、心配して慌てて帰り「大丈夫?」って聞いたら、「今こんな白髪頭やったら恥ずかしくて避難も出来へんわ」やて80歳すぎてるんですよ。
・ 出来ること 感謝しようと 思うけど 不自由ばかりで 憎き難病
- 言葉さえ 言いづらいのに 「ありがとう」礼言う母に すまなく思う